今、この記事を見ている方は、大阪ガスのガス給湯器でエラーコードが出てしまい、困っているのではないでしょうか。ある日突然エラーコードが出て、挙げ句の果てにはお湯が使えなくなってしまうと、非常に困ってしまいますよね。
この記事を見ている方の中には、
大阪ガスの給湯器を使っていてエラーコードが出てしまった
エラーコードが出た場合の原因と対処方法が知りたい
もし修理や交換になった場合はどうすれば良いの?
といったことが気になっているかと思います。
結論を先にお伝えすると、エラーコードは内容によって対処方法や深刻具合が大きく変わります。今回の記事では、ガス給湯器の販売に2年従事してきた筆者が、頻繁に発生するエラーコードを抜粋し、原因と対処方法について解説します。
なお、エラーコードの内容によっては、給湯器本体の修理や交換が必要な場合があります。そういった場合の対処方法も紹介するので、参考にしていただけると幸いです。
目次
大阪ガスのガス給湯器でよく表示されるエラーコード
まずは、大阪ガスのガス給湯器で起こりやすいエラーについて解説します。エラー内容によっては早急に修理が必要なものあるので、エラーコードが発生したら直ちに行動しましょう。
なお、修理金額はあくまでも目安なので、使用年数によって変動する可能性があります。また、年数によってはメーカーの部品供給が終了し、修理対応自体ができない場合もあるので注意が必要です。
エラーコード | エラー内容 | 原因と対処方法 |
---|---|---|
11 | 給湯器を連続で1時間以上使用している | 給湯栓(お湯が出る蛇口のこと)を閉めたのちに、運転スイッチを切って、再度スイッチを入れてください。その後に給湯栓を開けてください。 |
032 | 浴槽の排水栓を閉め忘れている | 浴槽の排水栓を閉めて、運転スイッチを「切」「入」で復帰します。 |
32 | 温度検出器の故障 | ガス栓、ガスメーターが正常であることを確認し、電源を「切」「入」します。実施後エラーが消えないようであれば、修理を依頼しましょう。 |
88,888 | 点検時期のお知らせ | 給湯器の使用年数が10年近くになると表示されるエラーです。この機会に交換を検討してみると良いでしょう。 |
101.102.103 | 給排気異常 | 給排気機能に異常が生じ、給湯器の能力が低下している状態です。101~103が表示されたらすぐに修理を依頼しましょう。 |
111,112,113 | 給湯点火不良 | ※順番に実施し、復旧しない場合は次に進んでください。①リモコンの電源を切ってガス栓が開いているか確認、閉まっていれば開ける③ガスメーターを確認、動作していない場合はガス業者に連絡③電源を入れる、エラーコードが出ない場合は故障の可能性大。 |
140 | 温度ヒューズの断線 | 温度ヒューズ断線の可能性大。使用し続けるのも危険な状態なので、直ちに給湯器の修理・交換を依頼しましょう。修理費用は約4~5万円なので、使用年数にもよりますが交換がおすすめ。 |
173 | 暖房回路の漏水検知 | リモコンの電源を「切」「入」して、再度エラー表示が出る場合は修理を依頼しましょう。修理費用は2~3万円が目安ですが、年数によっては追加費用がかかる場合があります。 |
190 | ケーブルなど回路の異常 | リモコンのケーブルなど、電気系の部品に異常が発生している可能性があるので、修理を依頼しましょう。費用は2~4万円ほどですが、年数が経過している場合は交換も視野に入れましょう。 |
200 | 異常検知による安全装置の作動 | 異常を検知しているため、直ちに修理を依頼しましょう。 |
252 | 循環アダプターのエラー | 循環アダプターのてっぺんから5cm以上にお湯が張っていない場合や、循環アダプターのフィルターが詰まっている場合に発生するエラーです。お湯を張る、またはアダプターの掃除をして対処しましょう。 |
290 | ドレン排水管の中和器エラー | ドレンを中性にするための、中和器という装置にエラーが出ています。まずは、電源の「切」「入」を実施してください。戻らない場合は、寒冷や悪天候等影響し、配管が原因である可能性が高いです。配管の自然解凍で解決できる場合もあるので、いったん放置しましょう。それでもだめなら修理の必要があります。 |
312 | ふろサーミスタの故障 | ふろサーミスタとは温度を測定する装置のことを指します。電源の「切」「入」処理をして復旧しない場合は断線している可能性もあります。復旧しない場合は修理を依頼しましょう。修理費用の相場は1~4万円ほどです。 |
340 | 外気サーミスタの故障 | 外気サーミスタとは外気の温度を測定する装置のことです。電源の「切」「入」処理をして復旧しない場合は断線している可能性もあります。復旧しない場合は依頼しましょう。修理費用の相場は1~4万円ほどです。 |
433 | 水位異常検出 | 暖房側の水位に異常が発生しているエラーです。悪天候などで一時的に水位が上がり、エラーを検出した可能性もあるので、一度電源の「切」「入」処理を行いましょう。復旧しない場合は、修理となり費用は2~4万円が目安です。 |
502 | ふろ熱動弁異常 | 暖房回路に設置されている温水を循環させるための弁が故障している可能性があるので、修理を依頼しましょう。修理費用は2~4万円が目安です。 |
543 | 暖房器具の回路異常(補水機能のエラー) | 暖房器具の自動補水がうまく機能していない可能性があります。電源を「切」「入」の処置をして普及しない場合は修理を依頼しましょう。修理金額の目安は2~3万円です。 |
561 | 水回路の異常 | ガス栓が開いていることを確認して電源の「切」「入」処理をしてください。復旧しない場合は修理を依頼しましょう。修理金額は3~5万円が目安です。 |
632 | 循環アダプターのエラー | 循環アダプターのてっぺんから5cm以上にお湯が張っていない場合や、循環アダプターのフィルターが詰まっている場合に発生するエラーです。お湯を張る、またはアダプターの掃除をして対処しましょう。 |
643 | 暖房ポンプの回転異常 | 追い焚きや暖房機能の際に起動する暖房ポンプの回転が悪くなっている可能性があるので修理を依頼しましょう。修理金額の目安は3~5万円です。 |
650 | 高温分配器エラー | 暖房器具に用いられる追い炊きや暖房などの温水を分配する機能のエラーです。点検修理を依頼しましょう。修理金額の目安は2~4万円ほどです。 |
651 | 水系制御機能のエラー | お湯の量を調整する制御機能にエラーが生じている可能性があるので修理を依頼しましょう。水系の制御部品は物によっては高価なので、修理金額は4~8万円ほど見ておくと良いでしょう。 |
661 | 水回路の異常 | ガス栓が開いていることを確認して電源の「切」「入」処理をしてください。復旧しない場合は修理を依頼しましょう。修理金額は3~5万円が目安です。 |
710、711 | 電気基盤の異常 | 電源の「切」「入」処理、もしくは給湯器本体の電源を抜き差ししてみてください。それでも復旧しない場合は、修理を依頼しましょう。修理費用の目安は3~5万円です。 |
760 | リモコンの通信エラー | リモコンになんらかの異常が起こっている場合のエラーコードです。リモコンの「切」「入」の処理、給湯器の電源を入れ直しても復旧しない場合は修理を依頼しましょう。修理費用は1~5万円です。リモコン本体を交換することになる場合はリモコン代がかかるので高額になります。 |
f、雪だるまのマーク | 凍結防止運転 | 外気温が低くなると、故障を防ぐため機器内のポンプが作動します。 基本的に見かけても放置でOKです。 |
いずれにしても、修理業者、もしくは給湯器交換業者に早めの依頼を心がけましょう。
故障と勘違いしやすい症状
ガス給湯器を使用していると、エラーコードが出ていないくても故障と勘違いしやすい症状があります。以下の事象は故障ではなく、給湯器の仕様上発生する事象なので、見かけても慌てなくて大丈夫です。
排気口から白い煙が出ている→排気ガス中の水蒸気が凝縮し白煙となります。
お湯を使っているのに運転する、またはお湯を使っているのに運転しない→暖房機つき給湯器を使用している場合、給湯器が利用状況を学習し、最適な時刻に運転を行っているため、お湯を使う時間帯と若干の誤差が生じる場合があります。
エンジンが停止しているのにポンプ、ファンの運転音がする→機器の保護のため、エンジン停止しても約5分間は稼動します。
起動後1分後くらいに運転音がかわる→起動直後は発電せず、約1分後に発電するため運転音が変わったように感じます。
ドレンホースから水が出ている→排気ガスの熱を回収する際、水蒸気が凝縮されて水になるので、ドレンホースから水が出ます。
大阪ガスの給湯器を修理するときのポイント
エラーコードを確認し、修理が必要な場合についての行動について解説します。
使用年数が7~10年を経過していたら交換する方向にシフトしましょう
業者に修理を依頼する前に、まずは使用している給湯器の年数を確認しましょう。もし、ガス給湯器の寿命が7~10年以上経過しているのであれば、修理よりも交換することをおすすめします。
なぜなら、ガス給湯器の平均寿命は約10年と言われており、10年近い年数使用していると、修理してもすぐに故障する可能性が高いからです。また、給湯器に限らず、設備機器を修理する際、年数が経過している機器は修理費用が高くなる傾向にあります。
修理費用が高くなる原因としては、専用の部品がなく代替部品を使用したり、機器にとっての重要な部分(ガス給湯器の場合はバーナー部分など)が壊れることが多いからです。
また、一つの部品を修理しても、またすぐに違う部品が壊れるなどの事象も発生します。※例えば、バーナーを交換した後に、排気系の部品が壊れるなどです。
そうなると、部品代だけでなく業者の出張費用がかかってしまうので、結果的に買い替えた方が安かった、なんてことも起こりえます。
なので、ガス給湯器が7~10年使用しているなら、交換をおすすめします。
使用年数を確認したら修理専門業者に依頼する
使用年数が浅かった場合は修理業者に依頼しましょう。依頼する業者については以下の業者がおすすめです。
イースマイル
大阪ガス
イースマイルは、修理を行う前に費用を教えてくれるので、交換するかどうかの判断をすることもできるので安心です。なお、ネットから申し込むと3,000円割引になるなどお得な制度もあるので、給湯器の使用年数が浅く、修理を検討している方は利用してみてはいかがでしょうか。
また、大阪ガスがおすすめな理由は安心感を得られることです。コールセンターも24時間365日対応しているので、いざというときでも安心できます。
加えて、当日15時までに連絡すれば即日対応してくれる迅速さもポイントです。※一部地域、期間を除きます
ただし、実際に訪問した場合は修理しなくても出張費用が発生するので、注意が必要です。
ガス給湯器を交換する手順
使用年数が7~10年を越えている場合や、修理が難しいような故障の場合は、ガス給湯器本体を交換する必要があります。ここでは、ガス給湯器を交換する手順について解説します。
【大前提】大阪ガス以外にも選択肢はたくさんある
ガス給湯器の交換といえば、大阪ガスに頼むのが一番、と考えている方は少なくありません。
しかし、実際のところガス給湯器は仕様さえ同じであれば大阪ガスにこだわる必要はなく、リンナイやノーリツなどのガス給湯器を取り付けることも可能です。むしろ、大阪ガスの給湯器は、リンナイやノーリツなどのメーカーの給湯器を大阪ガス独自の型番にしているだけなので、機能面では変わりはありません。
また、費用面では大阪ガスに依頼するよりも、ネット系の給湯器業者に依頼する方が安くなる傾向にあります。いずれにしても、ガス給湯器を交換する際には、大阪ガスの給湯器を使用していても、他のメーカーの給湯器も取り付け可能であることを認識しておくと良いでしょう。
現在使用している給湯器の型番を確認する
業者に交換を依頼する前には、まず現在使用している給湯器の型番を確認しましょう。確認する理由は、給湯器の型番を見れば給湯器を設置する際の決まりや、給湯器の能力を確認することができるからです。
業者に給湯器の交換を依頼する際には、必ず使用している給湯器の型番を聞かれるので、慌てないためにも事前に確認しておきましょう。ちなみに、給湯器の型番は給湯器本体(基本的に前面)に必ず記載されています。
もし万が一型番が汚れなどで見えなくなっている場合は、説明書を確認するか、説明書が無い場合は給湯器の設置状況を業者に伝えるようにしましょう。
型番を基に給湯器の能力を確認する
型番がわかったら、実際に給湯器の設置条件や能力を確認しましょう。ここではわかりやすく解説するために、ノーリツの給湯器「GT-C2462AWX-2BL」を例にとって解説します。
※大阪ガスの給湯器は型番だけだと設置条件や能力がわかりづらいのでノーリツで解説しています。大阪ガスを使用している方は、給湯器.comのサイトで型番検索すると、他メーカーにした場合の型番や能力がわかるので、実施してみてください。
設置状況
設置状況は、屋外壁掛けや据え置きタイプなど、給湯器の設置方式をあらわします。型番の「W(ウォール)」の部分が該当します。
設置状況は目視でも確認はできますが、同じ壁掛けでも戸建てとマンションで方式が違ったり、据え置きでも配管の数が異なったりするので、必ず型番で確認しましょう。
号数
号数は1時間あたりに作り出すことのできるお湯の量をあらわしたものです。型番だと「24」が該当する部分であり、1時間あたり24リットルのお湯が作れることをあらわしています。
代表的な号数は、16号、20号、24号であり、左から順に、1人暮らし向け、2~3人家族向け、4人家族向けという分け方が一般的です。ただし、家庭によっては使用するお湯の量にばらつきがあるので、迷ったら業者に相談するのも一つの手段です。
オートかフルオートか
型番の「A」に該当する部分です。ざっくり説明すると、オートはボタンを押すと設定した量のお湯を張る機能で、フルオートはお湯が減ると自動で検知してお湯を張ってくれる機能です。
また、ちょっとややこしいのですが、型番が「SA(セミオート)」の場合がオート、「A」の場合がフルオートとなるので間違えないように気をつけてください。
エコジョーズタイプかどうか
型番の「C」が該当部分です。なお、ノーリツでは「C」表記ですが、リンナイとパロマでは「E」など、メーカーに表記が異なるので注意です。なお、エコジョーズに関しては、以下の記事でエコキュートと比較して詳しく解説しているので、あわせてご覧下さい。
業者を何社かピックアップする
給湯器の設置条件や能力を確認したら、見積を依頼する業者を選定しましょう。選定の基準は口コミや保証内容をベースに選択するのがおすすめです。
選定する業者の数は。3社くらいがおすすめです。理由は、いろんな業者に依頼すると電話対応などのやりとりが増え、手間が非常にかかります。また、単純に選択肢が多くなると必要のない迷いが生じ、判断を鈍らせることもあります。
なので、選定する業者の数は3社を目安に考えましょう。
複数業者に見積りをとる
業者を選定したら、実際に見積を依頼しましょう。ちなみに、選定する業者は、大阪ガスや、最寄りのガス業者さんを含めてもOKです。
ただし、価格差を認識するためにも、1~2社はネット系業者を含めるようにしてください。高い確率でネット系業者の方が安くなります。
価格交渉を行う
各業者から見積りが届いたら、価格交渉をしてみましょう。なお、価格交渉について、詳しいやり方は以下の記事で紹介しているので参考にしてください。
現在使用している給湯器が交換時期を迎えたり、最近給湯器の調子が悪くなったりなど、この記事を見ている方の中には、給湯器の見積りを検討している方もいらっしゃるかと思います。給湯器の見積りを検討している人の中には、「給湯器を交換の見積[…]
なお、価格交渉の注意点として気を付けて欲しいのが、決して嘘はつかないことです。御社よりA社の方が安かったよ、など、具体的な金額を伝えなくても安かったという言葉自体が嘘であればNGです。
※ちなみに、嘘をついて金額を下げさせた場合、刑法246条1項詐欺罪の「人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。」に該当します。
きちんとした事実に基づいて交渉するためにも、相見積りはしっかりと行いましょう。
最終的に依頼する業者を決定する
業者がこれ以上価格交渉できないタイミングで最終的に選定する業者を決定します。※あまりしつこく言い過ぎるのとお断りされる可能性もあります。
最終的な業者は価格で選んでもOKですが、対応の良さ、レスポンスの早さなども重視するのがおすすめです。
なぜなら、給湯器を交換後、業者とはアフターフォローで関わる可能性が高いからです。アフターフォローのことを考えると、対応やレスポンスの良さも重要な要素なので、しっかり考慮した上で業者を選定しましょう。
大阪地区でおすすめの給湯器業者
ここでは、大阪地区で頼めるおすすめの給湯器業者を紹介します。基本的にネット系業者が中心ですが、最近のネット系業者は価格が安いだけでなく保証もしっかりしているのでおすすめな業者が多いです。
ぜひ、業者選定の際の参考にしてください。
キンライサー
キンライサーはお手ごろ価格もそうですが、10年保証や迅速対応など、総合的におすすめできる業者です。また、価格満足度、顧客満足度、メーカー関係者が選ぶ給湯器交換業者で1位に選ばれ3冠を獲得しています。
気軽に依頼することができるので、まずはHPから見積り依頼をしてみてはいかがでしょうか。
湯ドクター
湯ドクターは創業90年の老舗業者です。施工実績が8万件超と、ノウハウに関してはピカイチです。安心して依頼できる業者NO、1にも選ばれているので、対応の良さを重視する方にとっておすすめです。
給湯器交換大阪.com
くるろぎホーム株式会社が運営している給湯器交換サイトです。口コミでの評判の多く、迅速な対応を売りにしています。
また、現調なしでの対応も一部行っているので、給湯器が壊れてしまって困っている方にはありがたいサービスでしょう。また、万が一給湯器が故障した場合は最短即日対応可能のフリーダイヤルも備わっているので、いざというときも安心です。
エラーコードが出たら早めに行動しましょう
ここまで、大阪ガスの給湯器でよく発生するエラーコードと、エラーコードが出た後の対応について解説してきました。今回の内容をまとめると以下の通りです。
エラーコードは内容によっては修理や交換が必要なものがある
給湯器の使用年数やエラーコードの内容によっては交換が必要
給湯器を交換するには複数業者を検討するのがおすすめ
エラーコードは大阪ガス専用になりますが、給湯器の仕様自体は、大阪ガスと他の給湯器に大きな違いはありません。なので、大阪ガスへの依頼も手段のひとつととらえて、今回紹介した手段を実践してみると良いでしょう。